- 2023.10.19
- 2021.07.28
肝斑は保険で治療ができる?レーザーや塗り薬の効果も解説
肝斑は、30代後半から50代に現れやすい女性特有のシミの一種です。一般的なシミのように濃い色ではないものの広範囲に現れるため、人目が気になったりコンプレックスに感じたりする方も多く、治療法があるか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、肝斑の治療法や保険適用できるのかについてお話します。
この記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
肝斑の治療に保険は適用できる?
肝斑をはじめ、シミの治療は基本的に保険適用外となりますが、皮膚科で処方されるビタミンCやビタミンEなどの内服薬は、保険が適用される場合があります。
ただし、肝斑に効果のあるトラネキサム酸の処方は保険適用外となるため、事前に保険の適用が可能か確認しておくと良いでしょう。
肝斑ができる原因
肝斑は頬骨付近に多く見られるシミの一種で、人によっては額や口元、アゴにまで広がることがあります。輪郭がぼやけた薄茶色のシミが左右対称に現れるのが肝斑の特徴です。
肝斑のできる原因は、主に女性ホルモンの乱れだと言われています。そのため、圧倒的に女性に多い症状ですが、ごく稀に男性にも現れます。ピルを服用するタイミングや妊娠・出産のタイミング、更年期に差し掛かる頃など、ホルモンバランスが変わる時期に肝斑は現れやすくなっています。
肝斑は、他のシミと同じ治療法では悪化することもあり、治りにくいシミのため頭を悩ませる方も少なくありません。
肝斑を改善するための治療法
治療が難しいと言われている肝斑ですが、全く治療法がない訳ではありません。
ここからは、肝斑の改善に効果がある治療法を紹介していきます。
レーザートーニングによる治療
レーザートーニングとは、メラニン色素に反応する非常に弱い出力のレーザーを瞬間的に照射し、肌や他の組織へのダメージを最小限に抑えながら治療を進める方法です。2週間に1度照射することで、治療が難しいと言われている肝斑も薄くなり目立たなくなってきます。
肝斑は、一般的なシミ治療に使われる高出力のレーザーを当てると、治療前よりも色が濃くなるなど悪化することが報告されており、高出力で行うシミレーザーは肝斑の治療には禁忌とされています。そのため、肝斑にはごく微弱のレーザーで治療できるレーザートーニングでの治療が主流となっています。
ただし、レーザートーニングでは肝斑を根治することはできないため、施術を止めると肝斑が再発してしまうこともあります。
ポテンツァ ニードルRFによる治療
ポテンツァ ニードルRFとは、針とラジオ派(RF)と呼ばれる熱で患部に直接刺激を与える治療法です。シミの原因となるメラニンを生成するメラノサイトにアプローチすることができ、これまで根治することは難しいと言われていた肝斑の根治治療が可能となりました。
ポテンツァ ニードルRFは、これまでの肝斑治療で見られた再発や白斑ができるなどの欠点を克服し、安全に肝斑を改善できる治療法ですが、治療にかかる費用はレーザートーニングよりも高額になります。
塗り薬による治療
肝斑は、メラニンを抑制する働きのある塗り薬「ハイドロキノン」を使用することで、改善効果が期待できます。ただし、ハイドロキノンを使用しながら強い紫外線にあたると、肝斑がさらに濃くなる場合があるため、紫外線対策をしっかりと行うことが大切です。
また、ハイドロキノンが肌に合わず、かぶれたり肌に刺激を感じたりした場合は、直ちに使用を中止してクリニックに相談するようにしましょう。
飲み薬による治療
肝斑は飲み薬でも治療が行えます。肝斑に効果がある治療薬にはトラネキサム酸があり、1ヶ月~2ヶ月毎日欠かさず飲み続けることで改善が期待できます。
ただし、2ヶ月以上トラネキサム酸を服用する場合は、2ヶ月飲んだところで一旦服用を止め、しばらく休んでから再開するなど飲み方に注意が必要です。長期的に飲み薬を服用する場合は、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
肝斑は治療だけでなく予防も大事!
肝斑はできてしまってから治療することもできますが、肝斑ができないよう普段から予防することも大切です。肝斑の予防には、いくつかの方法があります。
ここからは、簡単にできる肝斑の予防法について紹介していきます。
生活習慣の見直し
肝斑ができる主な原因は女性ホルモンのバランスが乱れることにあります。
そのため、就寝時間や食事時間の見直し、適度に運動する時間を作るなど、生活習慣を改善することが肝斑の予防につながります。食事の内容にも気を配り、エストロゲンに似た構造を持つ大豆イソフラボンやビタミンC、ビタミンEなど肝斑の抑制に効果がある栄養素を意識して取り入れるようにしましょう。サプリメントで補給するのもおすすめです。
さらに、過度なストレスを感じることでもホルモンバランスは乱れるため、自分に適したストレスの発散方法などを見つけておくのも良いでしょう。
紫外線対策
肝斑ができる主な原因は女性ホルモンのバランスですが、他のシミ同様に紫外線を浴びることで濃くなることがあります。そのため、普段から紫外線対策はしっかりと行うようにしましょう。
日焼け止めクリームは朝塗るだけではなく、1日に数回塗り直す必要があります。2時間~3時間に1回を目安に、外出時はこまめに塗り直すようにしましょう。
肝斑治療はルシアクリニックにご相談ください
肝斑は閉経後に自然と薄くなることも分かっており、人によっては消滅することもあります。しかし、顔に広がる肝斑を人に見られたくない、消したいと思っている方は肝斑治療を検討しましょう。肝斑は治療の難しいシミだと言われていますが、正しい治療を行えば改善できます。
ルシアクリニックではレーザートーニングやポテンツァ ニードルRFなど、肝斑に適した治療を行っています。また、肝斑治療に特化したお得なケアプランもご用意しているので、肝斑の治療を検討している方は、ぜひルシアクリニックにご相談ください。
※掲載価格はすべて税込価格です
記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
経歴
- 岡山大学医学部医学科 卒業
- 川崎医科大学附属病院 初期研修医
- 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
- 福山市民病院形成外科 勤務
- 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
- 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
- ルシアクリニック 勤務
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