- 2025.04.02
 
ダーマペンとは、微細な針で皮膚に無数の穴を開け、肌の自己再生作用を高める美肌治療です。
皮膚に穴を開けて細胞を刺激することで、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分の生成を促進します。
毛穴の開きやニキビ跡・シミ・くすみなどの改善効果が期待できる「ダーマペン」ですが、「やめたほうがいい」という話を耳にされることがあるかもしれません。
実際にダーマペンは、やり方やアフターケアを誤ると、肌トラブルの悪化につながる可能性があります。
そこで今回は、ダーマペンを受けて後悔する理由や失敗例、ダーマペンをやめたほうがいい場合などを解説します。
後悔なく安心してダーマペンの施術を受けるためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
					この記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
「ダーマペンはやめたほうがいい」といわれる理由

「ダーマペンはやめたほうがいい」といわれる理由として、主に以下の要因が考えられます。
- ・施術中に痛みを感じやすいから
 - ・肌トラブル悪化の可能性があるから
 - ・1~2週間ほどダウンタイムがあるから
 - ・1回だけでは効果を実感できない場合があるから
 
ダーマペンでの不要な失敗を避けるためにも、これらの理由を理解した上で施術にのぞみましょう。
施術中に痛みを感じやすいから
ダーマペンは、微細な針で皮膚に無数の穴を開け、肌の自己再生作用を高める美肌治療です。
「針を刺す」と聞くとイメージできる通り、施術中はチクチクとした痛みを感じることがあります。
また、施術後にもヒリヒリとした痛みを感じる場合があるのも特徴です。そのため、施術前には必ず麻酔クリームを塗布することになっています。
麻酔を使用していても多少の痛みを感じる可能性があるため、痛みに弱い人は「やめたほうがいい」といわれるのかもしれません。
肌トラブル悪化の可能性があるから
ダーマペンを受けることで、かえって『肌トラブルが悪化する可能性がある』ことも理解する必要があります。
悪化する原因としては、主に以下の理由が挙げられます。
- ・施術者の経験が浅く技術力が低かった
 - ・施術後に正しいケアができていなかった
 - ・ダーマペンの施術を避けるべき肌状態で受けた
 
以上のような「ダーマペンをやめたほうがいい肌状態」や、「施術後の正しいケア」については、のちほど詳しくご紹介します。
1~2週間ほどダウンタイムがあるから
ダーマペンにはダウンタイムが1~2週間ほどあります。
赤み・腫れ・内出血などが現れるダウンタイムは数日~1週間ほどで、肌の皮むけやざらつきなどを感じる期間も含めると1~2週間ほどといわれています。
ダーマペンは、治療する肌の悩みごとに施術に使用する針の深さが異なり、それによってダウンタイム期間が変わるのです。
ダウンタイム(赤み・腫れ・内出血などが現れる期間)の目安を下記の表にまとめました。
| 肌悩み | 針の深さ | ダウンタイムの 目安  | 
	
|---|---|---|
| ニキビ、くすみなど | 0.2mm~ | 約2日 | 
| ニキビ跡、毛穴、 たるみなど  | 
		0.8mm~ | 約2~3日 | 
| クレーター | 1.5mm~ | 約4~7日 | 
ダウンタイムが長引くと、施術を後悔することもあるかもしれません。
ダーマペンは1週間ほどダウンタイムがあるものと理解して、施術後は大事な予定を入れないといった工夫が必要です。
1回だけでは効果を実感できない場合があるから
ダーマペンはやめたほうがいいといわれる理由のひとつに、1回だけでは効果を実感しにくいという点があります。
1回で効果を感じる人もいますが、たいていは回数を重ねないと肌質改善までいきません。
また、必要な回数は肌の状態や、改善したい肌悩みごとに異なります。
以下に必要な回数の目安をまとめました。
| 肌悩み | 回数の目安 | 
|---|---|
| ニキビ跡 | 3〜6回 | 
| シミ・くすみ | 5〜8回 | 
| 小ジワ・たるみ | 5〜8回 | 
| 毛穴の開き | 5〜8回 | 
| 深いニキビ跡・クレーター | 5〜10回 | 
以上のように、平均して最低でも5回ほどは施術が必要であることがわかります。
そのため、即効性を求めている人には「やめたほうがいい」といえるでしょう。
ダーマペンでよくある後悔や失敗例

ダーマペンを受けた後によく見られる後悔や失敗例として、主に以下の4つが挙げられます。
- ・ニキビが潰れて悪化した
 - ・色素沈着が起きてしまった
 - ・傷跡やクレーターが残った
 - ・肌の赤み・内出血・腫れが出た
 
なぜ上記のようなことが起こってしまうのか、理由とともに解説しますので、同じ失敗をしないためにもぜひ参考にしてください。
ニキビが潰れて悪化した
ニキビが潰れて悪化してしまったという人もいます。
ダーマペンはニキビ跡の治療には向いていますが、いま炎症を起こしているニキビの治療にはあまり向きません。
針でニキビを潰してしまうと炎症が悪化し、患部周辺にもアクネ菌を広げてしまう恐れがあるからです。
色素沈着が起きてしまった
ダーマペンの施術後に色素沈着が起きてしまう人がまれにいます。
理由としては、施術後の日焼け対策を怠ってしまったことが考えられます。なぜなら、ダーマペンの施術後は『肌が敏感になっている』状態だからです。
肌が普段よりも敏感な状態で紫外線の刺激を受けてしまうと、色素沈着を起こす可能性が高まります。
色素沈着の理由としてもうひとつ考えられるのが、『肝斑なのにダーマペンを受けてしまった』というケースです。
肝斑はダーマペンの刺激で逆に濃くなってしまう可能性があります。肝斑がある人はダーマペンを控えるか、肝斑の部分を避けて施術を受けましょう。
傷跡やクレーターが残った
ダーマペンの施術後に『傷跡やクレーターが残ってしまった』という人もいます。
針を刺した部分に針の跡が残るケースはありますが、ほとんどの場合ダウンタイム中に治癒します。
しかし、使用する針の深さの判断を誤ったり、ダウンタイム中のケアが不足すると傷跡になってしまう可能性もあるのです。
そのため、症状や肌質によって針の深さを調整することが重要となります。
以上の理由から、技術不足の医師による施術や、セルフダーマペンは避けたほうがいいでしょう。
肌の赤み・内出血・腫れが出た
施術後に『肌の赤み・内出血・腫れが出て後悔した』という人もいます。
先にご紹介した通り、ダーマペンには1週間ほどのダウンタイムがあり、肌に赤みが出る可能性が高いでしょう。腫れや内出血もダウンタイム中に起こる症状であり、治療が失敗したわけではないので慌てる必要はありません。
基本的にダウンタイムが過ぎればすぐに治まりますが、施術後のケアを誤ると赤みや腫れなどが長引く可能性はあります。
施術後はクリニックの指示に従い、ダウンタイム後のケアを怠らないようにしましょう。
ダーマペンをやめたほうがいい人

以下の条件にあてはまる人は、かえって肌の状態が悪化してしまう可能性があるため、ダーマペンはやめたほうがいいでしょう。
- ・妊娠・授乳中の人
 - ・ダウンタイム中の対応が難しい人
 - ・重度の金属アレルギーや麻酔アレルギーの人
 - ・傷・炎症性ニキビ・皮膚疾患・広い肝斑がある人
 
ダーマペンの施術を受ける前に、上記に自分があてはまらないかどうか必ず確認するようにしましょう。
妊娠・授乳中の人
妊娠・授乳中はホルモンバランスが変化し、通常よりも肌が敏感な状態なので、ダーマペンの施術は避けたほうがいいでしょう。
デリケートな状態の肌に対するダーマペンの刺激は強すぎるため、肌トラブルを引き起こす可能性があるからです。
ダウンタイム中の対応が難しい人
ダーマペンのダウンタイム中は、肌が大変デリケートな状態になります。
ダーマペンで失敗しないためには、ダウンタイム中の正しいケアが重要です。
そのため、ダウンタイム中のケアを正しく行うのが難しい人や、施術後のスケジュールに余裕をもつのが難しい人は、ダーマペンの施術はできれば避けたほうがいいかもしれません。
重度の金属アレルギーや麻酔アレルギーの人
重度の金属アレルギーや麻酔アレルギーの人も、ダーマペンを避けたほうがいいかもしれません。
とはいえ、ダーマペンの針はアレルギーを起こしにくい医療用ステンレス針が使用されているため、金属アレルギーの人でも問題なく受けられる場合がほとんどです。
しかし、必ずしもアレルギー反応が出ないわけではないため、施術を断られることもあります。
また、施術中に麻酔を使用するため、麻酔アレルギーの人も施術を受けるのが難しいといえるでしょう。
傷・炎症性ニキビ・皮膚疾患・広い肝斑がある人
下記の症状にあてはまる人は禁忌事項として、施術を避けるべきとしているクリニックがほとんどです。
- ・いぼ
 - ・肝斑
 - ・ヘルペス
 - ・開いた傷口
 - ・酒さ(赤ら顔)
 - ・その他皮膚疾患
 - ・アトピー性皮膚炎
 - ・炎症がひどいニキビ
 
以上の症状にあてはまるのかの自己判断が難しい場合は、必ず医師に相談し診断を受けましょう。
ダーマペンを後悔なく安心して受けるポイント

ダーマペンを受ける際の注意点として、以下の5つのポイントをご紹介します。
- ・日焼け対策を徹底する
 - ・施術後のスケジュールに余裕をもつ
 - ・肌を保湿して角質を無理に剥がさない
 - ・自分の肌状態に合った治療回数を知る
 - ・豊富な実績で信頼できるクリニックを選ぶ
 
後悔なくダーマペンの施術を受けるために、ぜひ参考にしてください。
日焼け対策を徹底する
色素沈着を起こさないために、施術後は日焼け対策を徹底する必要があります。
施術後およそ2ヶ月間は、外出時に日焼け止めを必ず塗るといった日焼け対策を行いましょう。
ただし、施術当日は日焼け止めを塗ってはいけないため、帽子や日傘などを用意しておくことをおすすめします。
施術後のスケジュールに余裕をもつ
ダーマペンはダウンタイムが1週間ほどあり、人によっては2週間ほど『皮がめくれる』『ざらざらする』といった状態が続く可能性があります。
そのため、少なくとも施術後1週間は、大切な予定は入れないほうがいいでしょう。
また、施術当日はメイクもできないためご注意ください。
肌を保湿して角質を無理に剥がさない
施術後の肌はデリケートなため、普段以上に十分な保湿ケアを行い、肌を保護する必要があります。
また、施術後1週間程度は肌がカサブタのようになる場合がありますが、無理に剥がしてはいけないので注意しましょう。
自分の肌状態に合った治療回数を知る
ダーマペンの施術に関して、思った以上に回数がかかって後悔する人もいます。
自分の肌悩みを解決するために必要な施術回数を把握し、治療にかかる期間や費用に納得した上で受けましょう。
とはいえ、自分ではどの程度の回数が必要なのか判断がつかないかもしれません。
医師に肌状態を見てもらい判断してもらうために、一度クリニックへ相談するとよいでしょう。
カウンセリングは無料のクリニックがほとんどですので、まずはプロに相談するのがおすすめです。
豊富な実績で信頼できるクリニックを選ぶ
ダーマペンの施術では、肌状態を正しく見極めることや、適切な針の深さを判断する能力が問われます。
そのため、経験豊富な医師や症例数の多い実績あるクリニックを選ぶといいでしょう。
当然ですが、人によって肌状態はさまざまです。一人ひとりの肌の症状に合わせた施術を行ってくれる、診断の丁寧なクリニックを選ぶようにしましょう。
セルフダーマペンは手軽だがやめたほうがいい

ネット通販で手に入るダーマペンは、医療機関で使用されているダーマペン4とは別物です。
ダーマペン4はアメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)で承認されていますが、セルフダーマペンはどこの承認も得ていません。
そのため、効果や安全性が保障されていないものがほとんどであり、仕上がりにムラが出たり、肌を傷つけたりするリスクがあります。
また、自宅でのセルフダーマペンでは衛生環境が確保できず、感染症や傷跡が残るリスクが高まります。
さらに先述の通り、ダーマペンの施術では肌状態に合わせて針の深さを調整する必要があるため、素人で針の深さを判断するのは難しいでしょう。
セルフダーマペンについては、下記の記事で詳しく解説しています。
参考記事:セルフダーマペンの効果は実際どう?失敗の危険性や注意点などを解説
ダーマペンならルシアクリニックへご相談ください

ダーマペンは「やめたほうがいい」といわれる理由は、ダーマペンを正しく理解しないまま施術を受けて失敗し、後悔するケースがあるからかもしれません。
ダーマペンでの失敗を避けつつ希望した効果を実感するためには、次のことを理解しておくといいでしょう。
- ・複数回施術が必要なこと
 - ・ダウンタイムがあること
 - ・施術を避けたほうがいい肌状態があること
 - ・施術後のケアが重要であること
 
また、ダーマペンの施術は一人ひとりの肌状態を適切に見て判断し、針を調節する必要があります。
安心してダーマペンを任せられるクリニックをお探しの人には、ルシアクリニックがおすすめです。
ルシアクリニックは最初に丁寧なカウンセリング・診断を行い、一人ひとりの異なる肌の症状に合わせ、適切な施術を提案するクリニックです。
自分の肌悩みに対して「どんな治療が合うのかわからない」「治療にどれくらいの期間・金額がかかるのか心配」といった不安に寄り添ってくれます。
ぜひ一度、ルシアクリニックへご相談ください。
※掲載価格はすべて税込価格です
					記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
経歴
- 岡山大学医学部医学科 卒業
 - 川崎医科大学附属病院 初期研修医
 - 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
 - 福山市民病院形成外科 勤務
 - 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
 - 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
 - ルシアクリニック 勤務
 
所属学会
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