脂漏性角化症

脂漏性角化症（老人性イボ）の原因

脂漏性角化症の原因は、主に下記3つが挙げられます。

1. 加齢
2. 遺伝
3. 紫外線

脂漏性角化症は40代以降に発症することが多く、80代になるとほとんどの方に現れるため、加齢によって起こりやすい症状です。また、20代などの若い方にも認められることもあります。
ただし、サイズや個数・発症箇所など個人差が大きいことから、遺伝的な要因もあると考えられています。

また、紫外線にも注意が必要です。
紫外線から皮膚を守るために、皮膚の表皮層ではメラニン色素が作られます。
健康な皮膚は肌のターンオーバー（新陳代謝）によってメラニン色素が体外へ排出されますが、加齢により衰えた皮膚では徐々にメラニン色素が蓄積されます。
メラニン色素が蓄積すると『老人性色素斑（シミ）』が発症し、皮膚が盛り上がるほどメラニン色素が蓄積された状態が脂漏性角化症です。

紫外線による影響は、日焼け止めを使用することで脂漏性角化症の予防が期待できます。

脂漏性角化症（老人性イボ）の治療方法

脂漏性角化症は良性腫瘍のため、治療は必須ではありません。

しかし、「肥大化したイボが気になる」「衣服に擦れて不快感がある」などにお悩みの方は、脂漏性角化症を除去することをおすすめします。

CO2レーザーによる脂漏性角化症の除去（保険適用外）

患部に熱エネルギーを照射することで、脂漏性角化症を除去する施術方法です。
メスによる切開よりも出血や傷が小さく、施術時間が短い特徴があります。

施術後は特殊なテープを貼り、傷跡になりにくいよう保護します。

ルシアではCO2レーザーによる痛みを和らげるため、局所麻酔を使用します。
痛みを感じやすい方でも、安心して施術を受けていただけます。

CO2レーザーの特徴

CO2レーザーは炭酸ガスレーザーとも呼ばれており、波長10,600nmある赤外線領域の光を発し、水に反応するレーザーです。

皮膚には水分が多く含まれており、レーザーが皮膚細胞内の水分に反応して熱エネルギーを発生させます。
この熱エネルギーが水分を瞬間的に蒸散することで皮膚が削られ、脂漏性角化症が除去されます。

また、レーザーを照射した部位周辺の血管は熱凝固作用で瞬時に固まるため、出血の心配はほとんどありません。

さらに、CO2レーザーの蒸散作用は皮膚の表面のみなので、除去後の創傷治癒は早いとされています。

脂漏性角化症（老人性イボ）は厚生労働省認可のCO2レーザーがおすすめ

ルシアでは厚生労働省より認可を受けている、レザック社のCO2レーザー『Newレザック』を使用しています。

Newレザックは、高エネルギーを狭い範囲に集中して照射する『スーパーパルス（ウルトラパルス）』が搭載された医療機器です。
スーパーパルス機能により、照射部分周辺の炭化傷害や熱障害が軽減され、施術前後の痛みを和らげながら創傷治癒を早めます。