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肝斑ができる原因は?シミや肝斑に関する基礎知識

肝斑ができる原因は?シミや肝斑に関する基礎知識

肝斑(かんぱん)は、一般的なシミとは異なり治療法が限られていることから、頭を悩ませる方も多い症状です。

今回は、そんな肝斑ができる原因や見分け方、治療方法などシミ・肝斑に関する基礎知識を紹介します。

肝斑とは?肝斑ができる原因

肝斑とは一体何なのでしょうか

肝斑(かんぱん)には、肝臓の「肝」という字が使われていますが、肝臓が原因になっているわけではなく、肝斑特有の薄茶色のぼやけた輪郭が肝臓の形に似ていることから名付けられました。肝斑もシミの一種で、女性に多く見られる症状です。30代頃から現れはじめ、人によってはコンプレックスに感じることもあるでしょう。
ここでは、肝斑ができる原因と特徴などについて解説します。

女性ホルモンの乱れ

肝斑は女性に現れることが多く、主に30代頃から症状が現れはじめます。閉経すると自然に目立たなくなり、人によっては消えることもあります。そのため女性ホルモンが原因でできるシミだと考えられています。

妊娠や出産、月経不順、過剰なストレスなどによる女性ホルモンの乱れがきっかけになるため、生活習慣を見直してホルモンバランスが崩れないように気を配ることで予防はできますが、完全に対策するのは難しいとも言われています。

ピルの服用がきっかけになることも

女性ホルモンの乱れが原因でできる肝斑は、低用量ピルを服用することでも出現する可能性があります。また、元々できていた肝斑が、ピルを服用することで悪化するケースも珍しくありません。

摩擦も原因の1つ

女性ホルモンが主な原因と考えられている肝斑ですが、摩擦が原因で肌の表面にあるバリアが破壊されることで肝斑ができたり、肝斑の症状が悪化したりしてしまうケースもあります。そのため、メイクを落としたり化粧水や保湿液でスキンケアをするときも、摩擦によって肌に負担をかけないよう十分注意しましょう。

男性でも肝斑ができることはある

肝斑は、女性ホルモンの乱れが主な原因とされているため、圧倒的に女性に多いシミです。しかし、男性にも女性ホルモンは存在しています。加えて摩擦なども原因となり、ごく稀に男性にも肝斑ができることがあります。

そのシミは肝斑?見分け方のポイント

肝斑の見分け方について解説します

肝斑は見分けにくいシミと言われていますが、いくつかの特徴があります。ここからは、肝斑の見分け方について解説します。

複雑な形で左右対称

肝斑は両頬の頬骨付近を中心に、左右対称にシミが現れるのが最大の特徴です。ただし、車を運転するため右側に紫外線を受けることが多いなど紫外線を受ける頻度が左右どちらかに偏りがちな方は、ごく稀に左右対称でない肝斑ができることもあります。

薄茶色で輪郭がぼんやりしている

紫外線が原因のシミ(老人性色素斑)は茶色い楕円形で輪郭もはっきりとしているのに対して、肝斑は薄茶色で輪郭のぼんやりとしたシミができるのが特徴です。特定の形をしているわけではないため、一見すると老人性色素斑と大差ないように感じることもあるかもしれません。

そのため、できてしまったシミが肝斑だった場合、安易に老人性色素斑と判断してレーザーで治療してしまうとさらに状態を悪化させてしまう可能性があります。一見普通のシミに見える場合でも、色が淡いものは専門医に診察してもらい正しい治療を受ける必要があるでしょう。

肝斑ができる範囲は頬からアゴまで広範囲になることも

肝斑の大きさには個人差があり、両方の頬骨の近くに小さな肝斑ができるだけという場合もあれば、頬全体に広がったり、アゴの近くまで広がってしまったりと、症状に差がでる場合があります。

閉経後に自然と薄くなっていく

肝斑の特徴としては、閉経後には自然に消えることがある点があげられます。症状が重い肝斑だと完全には消えない場合もありますが、薄く目立たなくなる傾向にあるでしょう。

しかし、肝斑が自然に薄くなっていくのは50代以降という方が多いです。そのため、肝斑の範囲が顔の半分に広がっているような方は、自然に薄くなるのを待たず治療を受けるという選択もあります。

肝斑は自然に消える?塗り薬は必要?

肝斑は閉経後に自然と薄くなり、個人差はありますが消えることもあります。しかし、完全に消える方ばかりではないため、肝斑が気になる方は適切な治療を行うのがおすすめです。

肝斑の治療には、一般的なシミ治療に用いられるレーザーは使用できません。威力の強いレーザーを当てると、かえって濃く目立つシミへと悪化してしまうこともあります。
そのため、肝斑の治療を行うときはレーザートーニングという特殊な微弱のレーザーを当ててシミを薄くするか、ポテンツァ ニードルRFという熱刺激と針を使った治療でメラニンを作るメラノサイトに直接アプローチして、根治を目指すことになります。

また、塗り薬や内服薬には劇的な即効性のある効果は期待できませんが、継続することで少しずつ効果を得られるということから、塗り薬のハイドロキノントレチノイン、内服薬のトラネキサム酸が処方されることがあります。ただし、塗り薬が刺激になり悪化につながってしまう可能性もあるため、肝斑の治療に薬を使用するときは医師の処方や判断にきちんと従い、用法容量を守るようにしましょう。

肝斑の原因はルシアクリニックにご相談ください

肝斑は女性ホルモンの乱れが主な原因とされていますが、まだ完全にそのメカニズムが解明されているわけではありません。
肝斑の疑いがあるシミを見つけた場合は、自身でシミと判断して誤った対策を取ることで悪化してしまう可能性もあるため、まずは医療美容クリニックや皮膚科を受診して医師の判断を仰ぐようにしましょう。

ルシアクリニックでは、肝斑の治療法としてレーザートーニングポテンツァ ニードルRFを始め、内服薬の処方なども行っています。さらに、患者様の症状に合わせた治療を半年定額で行う肝斑徹底ケアプラン」を用意しています。
肝斑徹底ケアプランは、肝斑やくすみの症状を改善していくことを目的とし、お肌の状態に合わせて効果的な治療をカスタマイズし、お一人おひとりに合わせた最適な治療プランをご提案する大変お得なプランです。
気になるシミが肝斑なのかを確認し、適切な治療を受けるためにも、原因が分からないシミにお悩みの方はルシアクリニックまでお気軽にご相談ください。

※掲載価格はすべて税込価格です

医師 小原 直樹

記事の監修者

ルシアクリニック 医師小原 直樹

経歴

  • 岡山大学医学部医学科 卒業
  • 川崎医科大学附属病院 初期研修医
  • 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
  • 福山市民病院形成外科 勤務
  • 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
  • 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
  • ルシアクリニック 勤務

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