- 2024.05.02
- 2023.12.28
セルフダーマペンの効果は実際どう?失敗の危険性や注意点などを解説
ダーマペンは、ニキビ跡や小ジワなどに効果的な美容医療施術です。
本来は医療行為のためクリニックで受けるべきなのですが、自分で手軽にダーマペンの施術ができる「セルフダーマペン」がネットで販売されています。
「自宅で気軽に行えるなら、セルフダーマペンをやってみたい」と検討中の方も多いのではないでしょうか。
「セルフダーマペンは本当に効果があるの?」
「失敗しないかどうか不安」
このように思っている方に向けて、この記事ではセルフダーマペンの特徴や失敗の危険性・費用感や施術の手順などを解説します。
この記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
ダーマペンとは?医療行為の美肌治療
そもそもダーマペンとは、微細な医療用針で皮膚に無数の穴を開ける施術です。
皮膚の細胞を刺激することで、肌の自己再生作用を高め、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分の生成を促進します。
ダーマペンは、日本の厚生労働省にあたるアメリカFDA(アメリカ食品医薬品局)から、効果と安全性が承認されている美容医療です。
ダーマペンで得られる効果として、主に次のようなものが挙げられます。
- ・肌質改善
- ・ニキビ跡の改善
- ・毛穴の引き締め
- ・小ジワ改善
- ・肌のキメ・ハリ感の向上
- ・ターンオーバー促進
- ・肌のくすみや黒ずみ改善
- ・エイジングケア
上記のように、ダーマペンはさまざまな肌悩みに対応できる美容施術です。
一般的なダーマペンの費用目安は、1回あたりおよそ2~3万円です。
ただし、ダーマペンの効果を十分に得るためには、1回だけではなく複数回施術を行う必要があります。
必要な回数は肌悩みごとに異なりますが、5~8回ほど必要と考えておくとよいでしょう。
つまり、総額10~20万円程度が費用の目安となります。
セルフダーマペンとは?ダーマペン4の模造品
セルフダーマペンで使用する機器は、安いものだと1万円前後で購入できるため、手の届きやすい存在かもしれません。
しかし、セルフダーマペンで用いる機器は、本来のダーマペン施術で使用されるダーマペン4の模倣品であり、FDAの承認も受けていないものです。
つまり、効果や安全性が保障されていないのです。
そもそも「ダーマペン4」は医師免許がないと購入できません。
セルフダーマペンを行う前に、使用する機器が「医師ではない素人が購入できるレベルのもの」であると理解しておく必要があります。
セルフダーマペンの購入費用の目安
セルフダーマペンの本体代の相場は1万円前後です。
ですが、価格帯に幅があり、高価なものでは5~8万円するものもあります。
安いものでは3,000円程度で購入できるものもありますが、美顔ローラーに針のような細かな凹凸がついただけの仕様であり、ダーマペンと同じ効果は見込めないでしょう。
また、セルフダーマペン本体の他にも、替えの針代・麻酔クリーム代・消毒液代・鎮静パック代などが必要です。
そのため、トータルで考えるとコスパが良いとはいえない可能性があります。
セルフダーマペンで用意する必要があるもの
セルフダーマペンを行う前に準備しておくべきアイテムは以下のとおりです。
- ・ダーマペン本体
- ・替え針
- ・美容液
- ・麻酔クリーム
- ・消毒液
- ・精製水
- ・ラップ
- ・コットン
- ・美容パック
- ・保冷剤
- ・鏡
セルフダーマペンのやり方の手順
セルフダーマペンのやり方の手順は次のとおりです。
<開始前の準備>
- ①洗顔をして肌を清潔な状態にする
- ②手指を消毒する
- ③麻酔クリームを顔に塗布する
- ④ラップをして麻酔が効きはじめるまで30〜60分ほど待つ
- ⑤精製水を含ませたコットンで麻酔クリームをふき取る
<ダーマペンの開始>
- ①肌に美容液を塗布する
- ②ダーマペンを開始して肌に針を刺す
- ③肌に美容液を塗布する
- ④ダーマペンで針を刺す
以上をくり返します。
<ダーマペン終了後>
- ①精製水を含ませたコットンで出血部分をふき取る
- ②美容パックをする
- ③美容パックの上から保冷剤で施術部位を冷やす
ダーマペン後の肌は非常に敏感な状態なので、当日はメイクを控えるようにし、肌が乾燥しないよう保湿ケアを徹底しましょう。
セルフダーマペンで失敗する4つの要因
セルフダーマペンで失敗してしまう主な要因として、以下の4点が挙げられます。
- ・適切な針の深さが分からない
- ・衛生面で不安がある
- ・使用する薬剤や美容液に限界がある
- ・安全性が確かな麻酔を使用できない可能性がある
以上のように、本来は医療行為であるダーマペンを素人が扱うことは難しいといえます。失敗につながる要因について、順に詳しくみていきましょう。
適切な針の深さが分からない
ダーマペンは本来、医師が患者ひとり一人の肌状態を見極めて、針の深さを調節して行う施術です。
しかし、セルフでは適切な針の深さが分からず、失敗してしまう可能性があります。
針の深さが足りなければ思うような効果が出ず、逆に深すぎると刺激が強すぎて肌トラブルの原因になってしまいます。
また、針穴を広げないために、針をまっすぐ刺すことも大切です。
技術力の乏しい素人が気軽に行うには、なかなか難しい施術でしょう。
衛生面で不安がある
セルフでは、クリニックのような衛生管理が難しいという点があります。
不衛生な状態で肌に針を刺してしまうと、感染症の恐れや、症状悪化に繋がる危険性が考えられるでしょう。
小さな穴からも細菌は侵入するため、消毒・衛生管理は徹底しなければなりません。
セルフダーマペン(ダーマペン)で用いる針は本来は使い捨てのものであるため、購入費用を抑えるために何度もくり返し使うようなことは絶対にやめましょう。
使用する薬剤や美容液に限界がある
ダーマペンの施術は、針による刺激で肌の自己再生力を高めるだけでなく、同時に使用する薬剤・美容液の組み合わせによってさまざまな効果を生むものです。
しかし、セルフでは使用できる薬剤や美容液が限られているという難点があります。
医療機関でしか使用できない薬剤は、当然ながらセルフでは使用できません。
そのため、クリニックで受けるダーマペンと同等の効果は期待できないでしょう。
安全性が確かな麻酔を使用できない可能性がある
ダーマペンの施術には痛みを伴うため、麻酔クリームを使用する必要があります。
ですが、麻酔は医師しか使用できないものです。
ネット通販で購入できる麻酔クリームにどれほど効果があるのか、安全性も含めて保障はできません。
クリニックで一般的に使用されている麻酔クリームには「エムラクリーム」が挙げられますが、医薬品のため市販されていません。
ネット通販で購入できるものには、エムラクリームと同様の有効成分が配合されたドクタインクリームやラクサールクリームなどがありますが、自己責任のうえ使用しましょう。
セルフダーマペンで起こりうる肌トラブル
セルフダーマペンの使用で起こりうる主な肌トラブルは、以下のとおりです。
- ・色素沈着が起きる
- ・肌に傷が残る
- ・肝斑を悪化させる
不要の肌トラブルを起こさないためにも、セルフダーマペンを行うことによるリスクを理解しましょう。
色素沈着が起きる
セルフでは適切な施術間隔をコントロールできず、たくさん行ったほうが効果があるような気がして、施術を頻繁にやりすぎてしまう可能性があります。
ただ、やりすぎると色素沈着の原因になってしまうため、注意が必要です。
そのほかにも、針を刺す深度が深すぎたり、施術後に日焼けしてしまったりすることも色素沈着の原因になります。
肌に傷が残る
ダーマペンは肌に無数の微細な穴を開ける施術であるため、技術力のない素人が行うと不用意に肌を傷つけてしまう恐れがあります。
もし深い傷を付けてしまうと、完治までに時間がかかってしまったり、傷がそのまま残ってしまったりする可能性があるでしょう。
肝斑を悪化させる
ダーマペンはシミに対する効果が期待できるため、似たような症状の肝斑にも効果があると思う方もいるかもしれません。
しかし、シミと肝斑は別物であり、肝斑の場合はダーマペンを行ってはいけません。
肝斑は刺激を与えることで、かえって悪化してしまう可能性があるからです。
しかし、セルフではシミと肝斑の判断が難しいため、肝斑に施術してしまい悪化させる恐れがあります。
安全に確実性のあるダーマペンを行うならクリニックへ相談を
以下の理由により、セルフダーマペンはおすすめできません。
- ・技術力不足で適切な施術ができない恐れがある
- ・使用できる薬剤や美容液の種類に限界がある
- ・衛生管理が難しく感染症の恐れがある
- ・施術に失敗し肌トラブルを悪化させる可能性がある
効果と安全性を求めるなら、医療機関でプロによる施術を受けるほうが確実です。
無料相談ができるクリニックも多いので、まずは一度、カウンセリングを受けてみるのはいかがでしょうか。
ダーマペン4の施術をご希望ならルシアクリニックがおすすめ
ダーマペン4による安全性が確保された施術をご希望の方には、ルシアクリニックがおすすめです。
ルシアクリニックは最初に丁寧なカウンセリング・診断を行い、一人ひとりの異なる肌の症状に合わせ、適切な施術を提案します。
なお、ルシアクリニックのダーマペン施術には、使用薬剤の違いによって4種のコースがあります。
- ・保湿ケア
- ・ニキビケア
- ・美肌ケア
- ・美肌・美白・ニキビ・毛穴・エイジングケア
各コースについて順にご紹介します。
1.保湿ケア
保湿ケアをご希望の方には、「ハイラアクティブ」というダーマペン公認の美容液を使用します。
ハイラアクティブには、保湿に効果的な高濃度ヒアルロン酸・亜鉛・パントテン酸が配合されています。
ハイラアラクティブを使用した「保湿ケア」の料金は以下のとおりです。
回数 | 料金 |
---|---|
1回 | 22,000円 |
5回 | 104,500円 |
8回 | 158,400円 |
10回 | 187,000円 |
2.ニキビケア
ニキビケアをご希望の方に使用する美容液は、ダーマペン公認の「CLRローション」です。
毛穴に詰まった皮脂や汚れの除去・改善に効果的な成分である、サリチル酸やナイアシンアミドなどが配合されており、ニキビや吹き出物ができにくい肌へと導きます。
CLRローションを使用した「ニキビケア」の料金は以下のとおりです。
回数 | 料金 |
---|---|
1回 | 24,200円 |
5回 | 115,500円 |
8回 | 176,000円 |
10回 | 209,000円 |
3.美肌ケア
美肌ケアをご希望の方には、ダーマペン公認の「アンチオキシダントカクテル」という美容液を使用します。
抗酸化作用があるビタミンC・ビタミンB3・アロエベラ・ルイボスエキスなどの成分が配合されているため、さまざまな美肌効果が期待できます。
お肌のハリやキメが整い、紫外線に対する光老化対策やニキビ対策にもなるでしょう。
アンチオキシダントカクテルを使用した「美肌ケア」の料金は以下のとおりです。
回数 | 料金 |
---|---|
1回 | 24,200円 |
5回 | 115,500円 |
8回 | 176,000円 |
10回 | 209,000円 |
4.美肌・美白・ニキビ・毛穴・エイジングケア
美肌・美白・ニキビ・毛穴・エイジングケアといったオールマイティなケアをご希望の方には、ヒト骨髄幹細胞培養液である「サイトプロMD」を使用します。
人間のさまざまな部位の細胞になれる「ヒト幹細胞」の力によって、皮膚を新しく作り変える効果が期待できる培養液です。
サイトプロMDには、肌が生まれ変わる際に細胞同士が伝達し合う「サイトカイン・成長因子」が含まれることで、肌の炎症を抑え再生力を高める効果が期待できます。
エイジングケアやニキビ対策、肌のトーンアップやハリ・キメの改善などを総合的に行いたい方は、試してみる価値があるでしょう。
サイトプロMD(ヒト骨髄幹細胞培養液)を使用した「美肌・美白・ニキビ・毛穴・エイジングケア」の料金は以下のとおりです。
回数 | 料金 |
---|---|
1回 | 29,700円 |
5回 | 143,000円 |
8回 | 220,000円 |
10回 | 264,000円 |
ルシアクリニックでは、以上4種のコースをご用意しています。
ダーマペンによる肌質改善をご検討中でしたら、ぜひ一度、ルシアクリニックへご相談ください。
※掲載価格はすべて税込価格です
記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
経歴
- 岡山大学医学部医学科 卒業
- 川崎医科大学附属病院 初期研修医
- 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
- 福山市民病院形成外科 勤務
- 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
- 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
- ルシアクリニック 勤務
所属学会
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