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肝斑とシミの違いとは?そばかすとも違う見分け方のポイント

肝斑とシミの違いとは?そばかすとも違う見分け方のポイント

一般的にシミと呼ばれるものには、複数の種類があります。シミやそばかすについては馴染みがあるかもしれませんが、肝斑(かんぱん)というシミはご存知でしょうか?

肝斑は、一般的なシミやそばかすとは異なるタイプのシミです。正しく治療を行うためにも、今回は肝斑とシミの違いや見分け方のポイントについて紹介していきます。

肝斑って何?シミやそばかすとの違い

肝斑(かんぱん)はシミの一種ですが、一般的なシミとは異なる点があります。まずは、肝斑とはどのようなものなのか、シミやそばかすとの違いについて解説します。

肝斑とは

肝斑は、主に女性ホルモンの乱れが原因で起こるシミと考えられています。

女性に多い症状ですが、男性でもごく稀に肝斑の症状が出ることもあり、肝斑ができるメカニズムはすべて解明されているという訳ではありません。

妊娠や出産、ピルの服用、過度なストレスなど、女性ホルモンに影響を与えるタイミングで肝斑ができることが多く、30代頃から肝斑の症状が現れる人が増える一方で、閉経後には少しずつ薄くなっていき、人によっては自然に消失することもあります。

シミとは

一般的にシミと呼ばれるものは、年齢を重ねるうちに肌のターンオーバーが適切に行われにくくなり、紫外線の刺激によって増えたメラニンが正しく排出されず色素沈着することが原因で現れる症状のことです。10代、20代でもシミができることはありますが、年齢とともに目立つシミが増える傾向にあることから「老人性色素斑」と呼ばれています。

肝斑の場合、女性ホルモンの乱れなどがきっかけにできることが多いため完全に予防するとなると限界がありますが、一般的なシミの場合は紫外線対策をしたり、肌のターンオーバーを促すためにビタミンCを導入したりとさまざまな予防策があります。

また、できてしまったシミが自然に消失することはありません。そのため、シミを消したい場合は適切な治療を受ける必要があります。

そばかすとは

肝斑やシミと似た症状に、そばかすがあります。小さな点状のシミがたくさん現れる症状で、主な原因は遺伝とされています。雀の卵の柄に似ていることから「雀卵斑」とも呼ばれます。色素の薄い欧米人に多く見られる傾向がありますが、日本人でも色白な方にはよく見られます。

シミが加齢とともに目立つようになるのに対し、そばかすは子供の頃から現れ、思春期に差し掛かる頃にピークを迎えると言われています。ピークを過ぎると少しずつ薄くなる傾向にあり、人によっては成人する頃にはほとんど気にならなくなることもあるでしょう。

そのため、子供の頃にそばかすができていたとしても慌てて治療する必要はありません。もしも大人になってもそばかすが残り、気になる場合は治療で消すことを検討してみましょう。

肝斑とシミ、そばかすの見分け方

肝斑とシミ、そばかすの見分け方

肝斑やシミ、そばかすには見た目にも違いがあります。ここからは、それぞれの見分け方、見た目の特徴について解説していきましょう。

左右対称なら肝斑

肝斑は両頬を中心に、左右対称で現れるのが一般的です。人によっては鼻やアゴの先まで広がることがあり、はっきりした輪郭を持たずぼやっとした薄茶色のシミが現れるのが特徴です。

また、ごく稀に紫外線が影響することで、左右対称ではない肝斑ができることもあります。そのため、左右対称ではなくても薄茶色でぼやっとした輪郭のシミがある場合は、美容医療クリニックや皮膚科を受診して肝斑なのかシミなのかを判断してもらうのがおすすめです。

肝斑ができやすい部位についてはこちらの記事でも解説しています。あわせてご覧ください。
【肝斑治療】肝斑ができやすい部位と治療方法を解説

細かな斑点はそばかす

そばかすは、細かな斑点が鼻の上を中心に頬あたりまで広がるのが特徴です。稀に腕などにも出ることもありますが、共通して細かな点々としたシミが複数現れるため判別しやすいでしょう。

そばかすを見分けるポイントとして、子供に多く見られるという特徴以外に、夏場は色が濃く目立つようになり、冬になると色が薄くなるという点があげられます。

楕円形ならシミ

紫外線が主な原因ででき、年齢と共に現れるシミは、輪郭がハッキリとした茶色い楕円形をしています。1ヵ所のみにできたり、片方の頬にだけポツポツと現れたりすることもあるのが特徴です。肝斑のように左右対称に現れることはありません。

20代から出てくる方もいますが、多くの場合30代後半~40代になった頃から目立つシミが徐々に増えていく傾向にあります。

肝斑とシミ、そばかすでは治療法も違う?

肝斑とシミやそばかすでは、それぞれ治療法も異なります

肝斑とシミやそばかすでは、それぞれ治療法も異なります。特に肝斑は治療が難しく、正しい治療を行わなければ悪化させてしまい、かえって目立ってしまうこともあります。
ここからは、肝斑とシミ、そばかすそれぞれに適した治療法について解説していきます。

肝斑の治療法

シミの治療にはレーザーが用いられることが多いですが、通常のシミ治療と同じ威力のレーザーを肝斑治療で照射すると、かえって色が濃く目立つようになってしまいます。そのため、肝斑治療には特殊なレーザーを非常に弱い力で照射して薄くしていくレーザートーニングで行うのが一般的です。レーザートーニングは1度の施術で肝斑が改善されるというわけではなく、何度も行うことで微弱なレーザーがメラニンに作用し、肝斑を少しずつ薄くしていきます。

レーザートーニングについて詳しくは下記のページをご覧ください。
レーザートーニング

ただし、レーザートーニングは一時的に肝斑を薄くするものの、再発してしまうこともあります。そこでおすすめなのが、ポテンツァ ニードルRFです。ポテンツァ ニードルRFは、メラニンを生成するメラノサイトという組織に直接アプローチすることで、メラニンの生成を抑える効果が期待できます。この治療では、これまでに根治するのは難しいとされていた肝斑にしっかりと効果を発揮し、再発を防ぐことも可能となりました。肝斑治療でポテンツァ ニードルRFを行う場合は、2週間に1回のペースで5~6回治療を繰り返すのがおすすめです。

ポテンツァ ニードルRFについて詳しくは下記のページをご覧ください。
ポテンツァ ニードルRF

シミの治療法

紫外線が原因で、年齢と共に目立つようになったシミには、シミレーザーでの治療が効果的です。レーザーの熱でメラニン組織の細胞を破壊し、ほとんどの場合1回の施術でシミを解消することができます。

シミレーザーの治療は、患部を冷やしながらレーザーを照射し、その後軟膏を塗って保護テープを貼ります。レーザーを照射した部分はかさぶたになり、1週間程すると自然に剥がれ落ちます。それまでは保護テープでしっかりと患部を守り、かさぶたが剥がれたあとはたっぷりと保湿ケアを行いましょう。

シミレーザーは照射してから1ヶ月程経つと炎症性色素沈着が起こり、一時的にシミが濃くなることがありますが、このシミは徐々に薄くなるのでご安心ください。保湿ケアや紫外線対策を続けることが大切です。

そばかすの治療法

そばかすの治療にも、シミレーザーポテンツァ ニードルRFは適応されますが、他には美白フォト治療(IPL)での治療も有効です。IPLという特殊な光がメラニン色素にアプローチして、そばかすを薄くしていきます。

美白フォト治療(IPL)は、光を当てると肌にコラーゲンの生成を促すため、そばかすやシミの改善と平行して毛穴を引き締めて肌ツヤを良くし、くすみを抑止することで肌のトーンも明るくできます。

美白フォト治療(IPL)は1回の治療でも効果を実感できることはありますが、3週間に1回のペースで5回以上の施術を続けるとより効果を実感しやすくなります。

肝斑とシミの違いが見分けにくい場合はルシアクリニックにご相談ください

シミやそばかすは、紫外線対策やビタミンCを始めとした美肌有効成分の入った服用薬を使用することでも予防できます。しかし、肝斑は簡単にセルフケアすることは難しく、美容医療クリニックなどで治療するのがおすすめです。

ルシアクリニックでは、肝斑の治療を始め、シミやそばかすに有効なさまざまな治療を行っています。症状によって適切な治療法を組み合わせてカスタマイズする、半年定額制の「シミ・そばかす徹底ケアプラン」「肝斑徹底ケアプラン」もおすすめです。

肝斑やシミにお悩みの方や肝斑とシミの違いが分からないという方は、ぜひルシアクリニックにご相談ください。

※掲載価格はすべて税込価格です

医師 小原 直樹

記事の監修者

ルシアクリニック 医師小原 直樹

経歴

  • 岡山大学医学部医学科 卒業
  • 川崎医科大学附属病院 初期研修医
  • 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
  • 福山市民病院形成外科 勤務
  • 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
  • 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
  • ルシアクリニック 勤務

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