- 2022.03.09
- 2021.08.04
【肝斑治療】肝斑ができやすい部位と治療方法を解説
肝斑などのシミは顔にできるため人目に付きやすいので、コンプレックスに感じている方も多いでしょう。肝斑のできやすい部位や自然に薄くなって消えるのかなど、詳しく知りたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、肝斑のできやすい部位や肝斑ができてしまったときの治療法について解説します。
この記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
肝斑ができやすい部位
肝斑はシミの一種です。女性ホルモンのバランスが変わるタイミングで現れることが多く、更年期に差し掛かったり、ピルを服用し始めたり、さらに妊娠・出産などの影響による女性ホルモンの乱れが原因と言われています。主に女性に現れる症状ですが、ごく稀に男性にも見られます。
肝斑は左右対称に顔にできるのが特徴のシミですが、人によって肝斑ができる部位や大きさは異なります。まずは、肝斑ができやすい部位について紹介しましょう。
頬
顔の中でも頬は特に肝斑ができやすい部位です。両方の頬骨の張り出した位置を中心にぼやっと茶色いシミが現れることがほとんどです。広範囲に出る場合は頬骨を中心に頬全体に広がることもあります。
額
肝斑は額にもできることがあります。範囲は眉の上から髪の毛の生え際付近までで、ぼんやりとしたシミが現れます。一方、眉の下や目の周りにはできないという特徴もあります。
鼻下
肝斑は鼻の下にもできることがあります。男性でいえば口ヒゲが生えるあたりです。女性でも産毛が気になって自己処理を行う部位にぼんやりと口ヒゲのように肝斑が広がって出てきます。
口の周り
肝斑は口の周りにもできやすく、口を縁取るようにぐるりと一周囲むような肝斑が現れる場合もあります。人によってはアゴの近くまで広がることもあるでしょう。
シミ全般の原因については、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
シミの原因とは?対策を知ってシミのない肌になろう
肝斑が自然に消えることはある?
肝斑は、閉経して女性ホルモンの乱れが落ち着く60代以降になると自然に薄くなっていくという特徴があります。薄くなる度合は個人差があり、人によっては完全に消えることも確認されています。
しかし、肝斑は広範囲に現れることも多く、なかには目の周りを避けながら額から頬の下まで出てくることもあります。化粧で隠しきれないこともあるため、苦痛に感じる方も多くいらっしゃいます。
肝斑の原因については、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
肝斑ができる原因は?シミや肝斑に関する基礎知識
肝斑ができた部位によっては治療もおすすめ
肝斑は基本的に左右対称で現れますが、ごく稀に左右非対称の肝斑もあるため、気になるシミができたときは皮膚科や美容外科を受診するのがおすすめです。
また、年齢を重ねることで自然に消える可能性もある肝斑ですが、目立つ部位に肝斑ができたときはコンプレックスになることもあります。肝斑は適切な治療を受ければ改善できるため、目立つ部位に肝斑ができた時は、治療を検討してみるのも良いでしょう。
ここからは、肝斑にはどんな治療法があるのかを紹介していきます。
レーザートーニング
肝斑は、シミの治療に用いる威力の高いレーザーで治療すると、かえって色が濃くなって目立つようになることがあります。そのため、肝斑治療として一般的になっているのは、非常に弱い威力のレーザーを瞬間的に照射していくレーザートーニングです。
レーザートーニングは、メラニン色素に反応する微弱な特殊レーザーを肝斑に照射することで、少しずつ肝斑を目立たない薄さに改善していく治療です。肌へのダメージを最小限に抑え、さらに毛穴の開きや黒ずみ、肌のくすみも改善させられるため、肝斑の治療を行いながら美肌効果も期待できます。
ただし、レーザートーニングは肝斑の根治が可能な治療法ではありません。目安として2週間に1度、5~10回の施術を受けることで肝斑はごく薄くなり改善しますが、施術完了後しばらく時間が経てば再び色が戻ってきてしまうため、再度施術を受ける必要があります。
ポテンツァ ニードルRF
ニードル(針)とラジオ派で治療を行うポテンツァ ニードルRFは、これまで根治はできないと言われていた肝斑の根治を実現した治療法として注目を集めています。
ポテンツァ ニードルRFは、メラニンの生成を促す組織「メラノサイト」に直接アプローチして、メラニンの生成を根本から抑えます。これまでの肝斑治療の欠点と言われていた再発が起こらないだけでなく、白抜けなどの心配もありません。
ポテンツァ ニードルRFで肝斑が改善するまでには、複数回の施術を受ける必要があります。肝斑の状態にもよりますが、だいたい2週間に1度の施術を5~6回程受けるのが目安です。
塗り薬
肝斑の治療には「ハイドロキノン」という塗り薬も効果があります。ハイドロキノンはメラニンの生成を抑制する働きがあり、レーザートーニングなど他の施術と併用するのも良いでしょう。
ハイドロキノンを使用する際は、紫外線対策をするように注意しましょう。強い紫外線を浴びると肝斑が悪化することがあるため、日焼け止めの使用やUVカットされたマスクの着用、帽子や日傘の使用など、紫外線対策は万全に行いましょう。
飲み薬
肝斑は、メラノサイトに直接働きかけて色素沈着を防ぐ効果がある「トラネキサム酸」を服用することでも、改善が期待できます。
肝斑を飲み薬で治療する場合は、医師の指示に従いながら毎日服用しましょう。トラネキサム酸は最大で2ヶ月間飲み続けます。それ以降も服用を続ける必要がある場合、一旦休薬期間を挟んでから再開するのが一般的です。
また、トラネキサム酸は市販薬もありますが、市販薬を服用する際は必ず用法容量を守るようにしてください。また、長期的な服用になる場合は皮膚科や美容外科を受診することをおすすめします。
気になる肝斑の治療はルシアクリニックにご相談ください
肝斑は顔のどの部位にできるかは人によって異なります。肝斑が最も多く現れる部位は頬骨付近ですが、人によっては額からアゴまでなど広範囲に現れることもあり、通常のシミよりも薄い茶色ではあるものの、範囲が広がることで気になってしまう方も多いでしょう。
顔の目立つ部位に肝斑ができた時は、レーザートーニングなどの治療で改善することや、ポテンツァ ニードルRFで根治治療を行うことを検討してみましょう。ルシアクリニックではどちらの治療も行っております。さらに、肝斑治療に特化したお得なケアプランもご用意しているので、目立つ部位にできた肝斑にお悩みの方は、ぜひルシアクリニックにご相談ください。
※掲載価格はすべて税込価格です
記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
経歴
- 岡山大学医学部医学科 卒業
- 川崎医科大学附属病院 初期研修医
- 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
- 福山市民病院形成外科 勤務
- 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
- 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
- ルシアクリニック 勤務
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