- 2024.08.07
- 2024.04.23
ダーマペンのデメリットとは?後悔しないために必要なことを解説
ダーマペンは微細な針を使い肌に小さな穴を開けることで、皮膚の自然治癒力を高め肌質改善へ導く美容医療です。
しかし、ネット上では「ダーマペンで失敗して後悔した」「ダーマペンはやめたほうがいい」という声も見られるため、不安に思っている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、ダーマペンを検討しているけど、『失敗したくない』『デメリットを知っておきたい』という方に向けて、ダーマペンのデメリットや失敗例をご紹介します。
ダーマペンで後悔しないための注意点も解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
ダーマペンのデメリットは主に4つ
ダーマペンは微細な針を高速で肌に刺し、皮膚表面に小さな穴を作ることで、肌の自己再生を促進してターンオーバーを正常化させる美容施術です。
また、コラーゲンやエラスチンなど、皮膚を構成する重要な美容成分の生成も促進するため、肌のハリや弾力性の向上が期待できます。
小ジワやたるみの改善・ニキビ跡やシミの軽減などに効果的なダーマペンですが、以下のようなデメリットも存在します。
- ・痛みを感じる場合がある
- ・ダウンタイム中のスキンケアに気をつかう
- ・1回では終わらず継続する必要がある
- ・副作用が出る人もいる
ダーマペンを検討するときは、上記のデメリットを理解した上で、施術を受けるか判断しましょう。
痛みを感じる場合がある
ダーマペンは微細な針を使って肌に小さな穴を開けるため、痛みを感じる場合があります。
痛みの程度には個人差があり、刺激に敏感な方の場合は強い痛みを感じるかもしれません
しかし、一般的にダーマペンは表皮麻酔クリームを塗布して施術するため、ほとんどの方は痛みを感じずに済むでしょう。
また、最新機器のダーマペン4は従来機器よりも痛みが軽減されています。
それでも痛みが心配な方は、施術前に医師と十分に相談してください。
ダウンタイム中のスキンケアに気をつかう
ダーマペンのダウンタイム中は、肌が赤くなったり点状出血が起こったりすることがあります。
ダウンタイム中の肌は敏感で、乾燥もしやすい状態です。
肌の自己再生を助けるためにも、保湿やスキンケア、紫外線で色素沈着が残らないよう日焼け対策をすることが大切です。
ダウンタイム中のケアが不十分だった場合、肌の自然治癒が思うように進まず、かえって肌荒れしてしまう恐れがあるので注意しましょう。
このように、施術後のセルフケアに気をつかうところもデメリットの1つです。
1回では終わらず継続する必要がある
ダーマペンの効果を満足に得るためには1回だけでは不十分で、継続的な施術が必要です。
なぜなら、ダーマペンは肌本来の自然治癒力によって肌質を改善する美容医療で、肌の自己再生には時間が必要だからです。
必要な回数は個々の肌状態や目的によって異なりますが、一般的な目安としては、約1ヶ月に1回ほどの間隔で5回前後の施術が推奨されます。
目的 | 回数の目安 |
---|---|
ニキビ跡による色素沈着 | 3〜6回 |
クレーター状の深いニキビ跡 | 5〜10回 |
小ジワやたるみ | 5〜8回 |
毛穴の開きや黒ずみ | 5〜8回 |
ダーマペンの効果と回数については下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
参考記事:ダーマペンは何回で効果を感じられる?必要な回数と施術間隔を解説
副作用が出る人もいる
ダーマペンには副作用が出る場合があります。
主な副作用は下記のとおりです。
- ・内出血や点状出血
- ・赤みやほてり
- ・かゆみや皮むけ など
これらの副作用は通常一時的であり、数日から長くても1~2週間で自然に改善されることがほとんどです。
しかし、中にはより深刻な副作用が現れる場合もあります。
施術前に医師とリスクについてしっかりと話し合い、十分な説明を受けることが大切です。
内出血や点状出血
内出血はダーマペンの施術後、皮膚の下に血液が溜まることで起こります。
施術時に皮膚の表面に微細な傷ができ、血管が損傷しやすくなることが原因です。
点状出血はダーマペンの施術後、皮膚の表面に見られる小さな出血点です。
針による刺激で毛細血管が破損し、出血することで生じます。
点状出血は内出血よりも浅い層で起こるため、比較的表面的な副作用です。
内出血も点状出血も、通常施術後すぐに現れ、数日から1週間程度で自然に消えていきます。
赤みやほてり
ダーマペンの施術後、皮膚表面に赤みが現れることがあります。
微細な針によって皮膚が刺激され、炎症反応が引き起こされることがあるからです。
ほてりは、ダーマペンの施術後に皮膚が熱を感じる状態です。
赤みと同じ理由で発生しますが、ほてりは数時間から数日程度ですぐに落ち着きます。
赤みやほてりが気になる場合は、施術後に冷却パックや冷たいタオルで皮膚を冷やすことで軽減できるでしょう。
かゆみや皮むけ
ダーマペンの施術後、皮膚の表面にかゆみが現れることがあります。
微細な針で皮膚の神経が刺激されることが原因です。
また、施術後の皮膚は乾燥しやすいため、乾燥や炎症反応もかゆみを引き起こす要因となります。
皮むけは、ダーマペンの施術後に皮膚が乾燥して剥がれる現象です。
皮膚の再生が進む過程で、古い角質が剥がれ落ちることによって生じます。
かゆみや皮むけは約1~2週間ほどで落ち着きますが、もし長期間続く場合は医師に相談しましょう。
ダーマペンの施術が向いていない人
ダーマペンは肌質改善に効果的な施術ですが、すべての方におすすめできる施術ではありません。
下記にあてはまる方は、ダーマペンは向いていないと言えます。
- ・炎症性のニキビや肌荒れのひどい人
- ・ダウンタイムがあると困る人
- ・1回で効果を求める人
- ・金属アレルギーの人
- ・妊娠・授乳中の人
詳しく解説します。
炎症性のニキビや肌荒れのひどい人
ダーマペンはニキビ跡の治療には向いていますが、炎症や肌荒れの状態がひどい場合はかえって悪化させてしまう恐れがあります。
なぜなら、ダーマペンの針が炎症性ニキビの膿を潰してしまう可能性があるからです。
炎症が鎮静化し、肌の状態が安定してから施術を受けるようにしましょう。
自分では判断が難しい場合は、カウンセリングにて医師による適切な診断を受けることをおすすめします。
ダウンタイムがあると困る人
ダーマペンの施術後は、数日~1週間程度のダウンタイムがあります。
肌の赤みや皮むけが数日間続くことがあるため、大事な予定がある場合は施術のタイミングを考慮しましょう。
また、ダウンタイム中のスキンケアも重要なので、ケアに時間を割けるかどうかも大切なポイントです。
直近でダウンタイムがあると困るという場合は、時間的に余裕があるタイミングに施術を受けるようにしましょう。
ダーマペンのダウンタイムについては下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
参考記事:ダーマペンのダウンタイム期間は何日?施術後の経過や注意点を解説
1回で効果を求める人
先述のとおり、肌の再生に時間がかかるため、1回の施術で即効性のある効果は期待できません。
ダーマペンは継続的な施術を行うことで効果が実感できるため、目安としては5~6ヶ月程度、根気強く施術を受ける必要があります。
短期間で劇的な変化を求める人には向いていないため、時間をかけられない方は他の美容施術を検討しましょう。
金属アレルギーの人
ダーマペンの針は金属製なので、金属アレルギーのある人は注意が必要です。
金属アレルギーの反応が起こる恐れがありますので、カウンセリングのときに医師へ相談しましょう。
場合によっては、別の治療方法の検討が必要になるかもしれません。
妊娠・授乳中の人
妊娠・授乳中はホルモンバランスに変化があり、通常時よりも肌が敏感な状態なため、ダーマペンの刺激でかえって肌状態が悪化する可能性があります。
そのため、クリニックによっては妊娠・授乳中の方にはダーマペンの施術を禁止しているところも多いようです。
ただ、胎児や乳児への影響があるというわけではないため、絶対に受けてはいけないわけではありません。
どうしても施術を受けたいという場合は、リスクを承知の上で、医師に相談してみましょう。
ダーマペンで失敗してしまう例
ダーマペンでよくある失敗例として、以下のようなケースが挙げられます。
- ・色素沈着が残ってしまう
- ・ニキビを潰して悪化してしまう
- ・セルフダーマペンで肌トラブルを起こしてしまう
同じような失敗をしないためにも、ぜひ参考にしてください。
色素沈着が残ってしまう
ダーマペンの施術技術が足りない、またはアフターケアが不十分だと、色素沈着が残ってしまうことがあります。
色素沈着を防ぐためには、施術後の紫外線対策やスキンケアが必要です。
施術時に針の深度を誤り、深く刺しすぎてしまっても色素沈着が起こる可能性があるため、知識と経験の豊富な医師・看護師による施術を受けることが大切です。
ニキビを潰して悪化してしまう
先述のとおり、ダーマペンは炎症性のニキビの治療には適していません。
もし無理に施術を受けてしまった場合、ダーマペンの針がニキビの膿を潰して悪化させてしまいます。
細菌が顔全体に広がってしまうと、ニキビがある箇所以外にも肌トラブルが起きる可能性もあります。
炎症性のニキビがある場合は医師に相談し、適切な対処法を指示してもらいましょう。
セルフダーマペンで肌トラブルを起こしてしまう
セルフダーマペンは安価で手軽に自宅で行えるため、検討する方も多くいます。
しかし、ダーマペンは使い方を誤ると肌トラブルを引き起こし、かえって悪化させてしまう可能性が高いためセルフで行うのは大変危険です。
ダーマペンは肌状態に合わせて針の深度を調節する必要がありますが、素人では判断が難しいため、ダーマペンの施術は専門家である医師・看護師に任せたほうが安全です。
セルフダーマペンについては下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
参考記事:セルフダーマペンの効果は実際どう?失敗の危険性や注意点などを解説
ダーマペンで後悔しないための注意点
ダーマペンで後悔しないために気を付けるべきことを4つ紹介します。
- ・最新のダーマペン機器を使用しているか
- ・カウンセリングで強引な勧誘や営業がないか
- ・ダーマペン以外の治療方法も充実しているか
- ・専門知識や技術がある医療従事者が施術しているか
ダーマペンの施術を受ける際には、上記4つの点をチェックしてクリニックを選びましょう。
最新のダーマペン機器を使用しているか
技術の進歩により、ダーマペンの機器も進化しています。
最新機器を使用することで、より効果的かつ安全な施術が受けられます。
ダーマペンの最新機器であるダーマペン4は、従来機器よりも針の本数や深度が増えたため、より効果的かつスピーディな施術が可能です。
医療機関を選ぶときは使用機器を確認して、最新の技術を取り入れているかをチェックしましょう。
カウンセリングで強引な勧誘や営業がないか
良質なクリニックでは、カウンセリングのときに強引な勧誘や営業が行われることはありません。
メリットだけを押し出すのではなく、施術内容やリスク・費用について十分な説明が行われるかを確認しましょう。
また、費用の説明のときには、オプションや追加契約で料金の上乗せするクリニックもあるので注意してください。
ダーマペン以外の治療方法も充実しているか
肌状態や症状によっては、ダーマペン以外の治療法が向いている可能性もあります。
一人ひとりの肌の状態や目的に合わせて、最適な治療法を選択できるクリニックを選びましょう。
もしダーマペンが適切でない場合でも、他の治療方法を提案できる医師・看護師がいると安心です。
肌質改善のためには、ダーマペン以外のメニューも充実していて、総合的に美肌治療ができるクリニックをおすすめします。
専門知識・技術を有する医療従事者が施術しているか
ダーマペンの施術は医療行為にあたります。
まれにエステサロンでダーマペンが行われていることもありますが、無資格者による施術になるため危険が伴います。
また前述のとおり、ダーマペンの施術は適切な判断と調整が必要なため、専門知識と技術があることが重要です。
経験豊富な医師・看護師に施術してもらうことで、失敗やトラブルを避け、安全かつ効果的な結果を得られるでしょう。
後悔しないダーマペンならルシアクリニックにご相談ください
ダーマペンは肌本来の力を引き出し、根本からの肌質改善に効果的な美容施術です。
しかし、メリットだけではなく、複数回施術が必要な点、ダウンタイムや副作用があるといったデメリットも存在します。
「ダーマペンで失敗して後悔したくない」「効果的な施術を受けたい」方は、ぜひルシアクリニックへご相談ください。
ルシアクリニックでは、経験豊富な医師が最新機器ダーマペン4を使用し、安全かつ効果的な施術を行っています。
カウンセリングからアフターケアまで、患者さまの安心と満足を最優先に考えた治療をご提供します。
ダーマペンに関するご相談や施術についての詳細は、無料カウンセリングにてお気軽にお問い合わせください。
※掲載価格はすべて税込価格です
記事の監修者
ルシアクリニック 医師小原 直樹
経歴
- 岡山大学医学部医学科 卒業
- 川崎医科大学附属病院 初期研修医
- 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
- 福山市民病院形成外科 勤務
- 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
- 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
- ルシアクリニック 勤務
所属学会
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