【皮膚科医監修】毛嚢炎ができる原因と早く治す方法を解説

【皮膚科医監修】毛嚢炎ができる原因と早く治す方法を解説

  • update最終更新日2024.01.26
  • schedule公開日2020.11.25

「脱毛後にニキビのような症状が出ているけど、自然と治る?放置しても大丈夫?」
という悩みを抱えていませんか?

脱毛後、ニキビのような症状が出る肌トラブルを毛嚢炎(もうのうえん)といいます。毛嚢炎を放置すると、色素沈着や施術が受けられない原因になるので注意が必要です。

そこでこの記事では、毛嚢炎の原因や早く治す方法を皮膚科医が解説します。

この記事を読めば、毛嚢炎の症状や原因・治し方・予防法がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。

毛嚢炎(もうのうえん)とは

毛嚢炎(もうのうえん)とは

毛嚢炎とは…毛穴から細菌(黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌など)が侵入して、毛根の周囲に赤み・腫れ・化膿などを引き起こす炎症のことです。毛嚢炎は1つだけポツリとできたり、多発したりします。

脱毛後翌日〜3日後に発症することが多く、初回〜3回目の施術に多く見られます。顔やヒゲ・背中・VIOは毛嚢炎ができやすく、ニキビになりやすい人は要注意です。

毛嚢炎の症状は大きく分けて下記の3つ。

  • ・赤みが出る
  • ・軽い痛みがある
  • ・膿疱(膿が溜まって皮膚が盛り上がった状態)ができる

毛嚢炎が悪化すると、膿疱が硬いしこりになるせつ(おでき)と言われるものになり、発熱や赤み・痛みが起きます。「せつ」が悪化すると、炎症が広がるようと呼ばれ、「せつ」よりも強い痛み・体調不良などを伴います。

通常は数日で自然治癒しますが、炎症がひどい場合はクリニックに相談して医師の診察を受けましょう。

毛嚢炎の原因

毛嚢炎(もうのうえん)の原因

皮膚表面にできた掻き傷・カミソリ負けなど、肌のバリア機能が低下して、毛穴から細菌(黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌など)が入り込み炎症を起こします。

毛嚢炎の主な原因は下記の3つです。

  • ・医療脱毛
  • ・ムダ毛処理
  • ・生活習慣の乱れ

医療脱毛を行うと、レーザー照射により肌のバリア機能まで破壊します。そのときに細菌が入り込むと、毛嚢炎を引き起こしやすくなります。

また、カミソリや除毛クリームで自己処理すると、皮膚を傷つけ毛嚢炎を引き起こす原因に。ムダ毛処理は電気シェーバーを使用して、自己処理後はアフターケア(保湿)をしましょう。

睡眠不足や食生活の乱れによっても肌のバリア機能が低下するため、日ごろの生活習慣にも注意が必要です。

アフターケアについては、下記の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

【医師監修】医療脱毛のアフターケア方法と注意点を解説

毛嚢炎を早く治す方法

毛嚢炎の数が少ないときは、ニキビのように自然と治ることが多数です。

とはいうものの、毛嚢炎は気になると思います。早く治したい場合は、医療機関(皮膚科)を受診し、原因菌にあった内服薬や外用薬を使用しましょう。

ルシアクリニックの対応になりますが、毛嚢炎をはじめとした肌トラブルを防ぐために、施術後はお薬を塗布しています。

肌トラブルが起きたときは、医師の診察とお薬の処方・再診料など、アフターケアもすべて無料で対応していますのでご安心ください。

毛嚢炎は放置せず、早めに医療機関(皮膚科)を受診しましょう。

毛嚢炎を予防するには?

1番有効な予防策は、日ごろから皮膚を清潔に保つことです。具体的な予防法は下記の3点。

  • ・肌のバリア機能が低下しないように保湿をする
  • ・肌が触れる衣服や寝具は清潔にする
  • ・毛嚢炎やニキビはつぶさない

脱毛前後・ムダ毛処理後は、肌が乾燥しやすいため保湿が重要です。化粧水や保湿クリームを使って、乾燥から肌を守りましょう。

ただし、保湿していても肌に触れるものが不潔では意味がありません。保湿と合わせて、肌に触れるものは清潔に保つと良いですね。

もし毛嚢炎やニキビができたとしても、指でつぶしたり、膿を出したりしないよう注意しましょう。気になると思いますが、悪化や二次感染を防ぐため、刺激は与えないようにしてください。

毛嚢炎ができる原因と早く治す方法のまとめ

今回のまとめです。

①毛嚢炎とは、毛穴から細菌(黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌など)が侵入して、毛根の周囲に赤み・腫れ・化膿などを引き起こす炎症のことです。毛嚢炎は1つだけポツリとできたり、多発したりします。

②毛嚢炎の主な原因は下記の3つです。

  • ・医療脱毛
  • ・ムダ毛処理
  • ・生活習慣の乱れ

③毛嚢炎を早く治したい場合は、医療機関(皮膚科)を受診し、原因菌にあった内服薬や外用薬を使用しましょう。

④具体的な予防法は下記の3点。

  • ・肌のバリア機能が低下しないように保湿をする
  • ・肌が触れる衣服や寝具は清潔にする
  • ・毛嚢炎やニキビはつぶさない

1番有効な予防策は、日ごろから皮膚を清潔に保つこと。

以上です。

ルシアクリニックでは、毛嚢炎をはじめとした肌トラブルを防ぐため、施術後は無料でお薬を塗布しています。

肌トラブルが起きたときは、医師の診察やお薬の処方・再診料など、アフターケアもすべて無料で対応していますのでご安心ください。

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医師 小原 直樹

記事の監修者

ルシアクリニック 医師小原 直樹

経歴

  • 岡山大学医学部医学科 卒業
  • 川崎医科大学附属病院 初期研修医
  • 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
  • 福山市民病院形成外科 勤務
  • 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
  • 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
  • ルシアクリニック 勤務

所属学会

※掲載価格はすべて税込価格です

Q&A

よくあるご質問

Q.

毛嚢炎はうつる?

A.

毛嚢炎はうつりません。毛嚢炎の原因は、肌のバリア機能が低下したときに細菌が侵入することで起こる炎症です。他人にはうつりませんのでご安心ください。ただし、自分の肌に毛嚢炎があるときは他の部位にうつることもあるため注意しましょう。

Q.

毛嚢炎は市販薬でも治る?

A.

軽い毛嚢炎なら病院に行かなくても自然に治ることもあります。しかし、下記の症状があるときはすぐに病院にいきましょう。・痛みが強い・発熱がある・毛嚢炎の数が多い病院に行くことでお薬が処方されるので、市販薬より早く毛嚢炎を治すことができます。ルシアクリニックには医師が在中しているため、無料で医師の診察やお薬の処方を受けることが可能です。追加費用はかかりませんので、小さな肌トラブルでもご相談ください。

Q.

毛嚢炎を潰しても大丈夫?

A.

毛嚢炎は潰さないでください。毛嚢炎を潰すと治りが遅くなり、症状が悪化することもあります。また、毛嚢炎を潰すと他の部位に広がることもあるので注意しましょう。毛嚢炎ができたときは、潰さずに医師の診察を受けることがオススメです。

Q.

毛嚢炎を放置するとどうなる?

A.

「痛みがない」「数が少ない」といった理由から、毛嚢炎を放置する人もいるかもしれません。軽い毛嚢炎なら自然と治ることもありますが、毛嚢炎が悪化したときは早めに病院へ行くことをオススメします。毛嚢炎が悪化することで、痛みが強くなったり施術が受けられなくなったりするからです。病院で処方された内服薬や外用薬を使用すると、悪化した毛嚢炎も3〜4日で改善します。毛嚢炎の痕が残らないよう放置せずに、医師の診察を受けるようにしましょう。