【医師監修】永久脱毛の仕組みをわかりやすく解説

【医師監修】永久脱毛の仕組みをわかりやすく解説

  • update最終更新日2024.04.23
  • schedule公開日2021.06.14

脱毛は「怖い」「痛そう」という印象をお持ちではありませんか?

特に医療脱毛は、医療レーザーを肌に照射して毛を作る組織を破壊するため、部位によっては痛みがあります。

とはいえ、医療脱毛なら麻酔クリームで痛みを抑える施術が可能です。もちろん、医療脱毛は体への害はありません。

ただ、上記の情報だけでは不安なあなたに向けて、この記事では「永久脱毛の仕組み」について現場の医師がわかりやすく解説します。

3分ほどで読み終わりますので、ぜひ最後までご覧ください。

永久脱毛の仕組みとは?

永久脱毛の仕組みは、毛を作る組織を破壊することで自然と毛が抜け落ち、新しい毛が生えてこない状態にすることです。

この「毛を作る組織」とは何か。

毛には毛穴の外に露出している「毛幹」と、毛穴の中に隠れている「毛根」に分かれています。

毛根の周辺には、バルジ領域毛乳頭毛母細胞という3つの毛を作る組織があります。

バルジ領域・毛乳頭・毛母細胞は、発毛の原因となる発毛組織です。この発毛組織を破壊することで、永久脱毛ができます。

それでは、発毛組織のバルジ領域・毛乳頭・毛母細胞について解説します。

バルジ領域

毛を生成する際に必要な細胞を作り出す組織です。

『毛包幹細胞』と『色素幹細胞』という2つの幹細胞があり、それぞれ発毛の司令塔として役割があります。

毛を生成する際に必要な細胞を『毛包幹細胞』と『色素幹細胞』が作り出して、毛母細胞へと供給。

この『毛包幹細胞』と『色素幹細胞』が同時に働くことで、黒々とした元気な毛が作られています。

  • ・毛包幹細胞:毛の素になる細胞で、毛の構造の大部分を作り出している。
  • ・色素幹細胞:色素『メラノサイト』を生成している。

毛乳頭

毛を作り出すために必要な栄養や酵素を受け取り、毛母細胞へ送る組織です。

毛母細胞とは毛細血管で繋がっています。

毛母細胞

毛を成長させる組織です。

毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、新しい細胞によって押し上げられたものが毛髪になっています。

以上が、毛を作る組織でした。

『バルジ領域』『毛乳頭』『毛母細胞』という3つの発毛組織が正常に働くことで、毛が生成されます。

これらの毛を作る組織を破壊することで、毛は生成されなくなり毛が生えてこない『永久脱毛』という状態になります。

毛の組織を破壊する方法

毛のメラニン色素(黒色)に、医療レーザーが反応するという性質を利用して組織を破壊します。
肌の表面に伸びている毛を剃り、毛穴に毛根が残っている状態の肌にレーザーを照射。

すると、肌内部の黒い毛にレーザーが反応して熱を生み出し、『バルジ領域』『毛乳頭』『毛母細胞』を破壊します。

レーザーは黒色に反応するため、肌の表面や皮膚内部にある周辺の細胞を傷つけることはありません。

『バルジ領域』『毛乳頭』『毛母細胞』が破壊されると、残った毛は1,2週間ほどで自然に抜け落ちます。
組織が破壊された毛穴からは、毛が再生することもないです。

このように、毛を作る組織を破壊して永久脱毛ができます。

これらの行為は医療行為にあたるため、「医療脱毛」以外の脱毛サロンやエステ脱毛では認められていません。

医療脱毛は、1度の照射で毛乳頭(毛根の一番下の部分)まで達して毛根部分を一気に破壊するので、高い脱毛効果が得られます。

医療レーザーについては、下記の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考記事:【知らないと損!】熱破壊式レーザーと蓄熱式レーザーの違いを解説▶︎

1回の通院で脱毛が終わらない理由

毛周期

毛にはそれぞれ「毛周期」という毛の生え変わりのサイクルがあり、毛穴や部位によってそのタイミングは異なります。

毛髪を含むすべての体毛は、「生えて(成長期)、抜けて(退行期)、毛がない状態(休止期)」を周期的に繰り返しており、現在生えている毛(成長期の毛)は毛穴の10~20%です。

医療レーザーの熱エネルギーは、成長期の毛のみ反応して効果を発揮します。

そのため、永久脱毛は毛周期のタイミングを見極めながら、複数回にわたり脱毛を行う必要があります。

毛周期を無視して照射の回数を増やすよりも毛周期に合わせて効率よく照射することで、より少ない回数で脱毛を終わらせることが可能です。

毛周期については、下記の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考記事:【医師監修】毛周期とは?効果的な脱毛をするには毛周期が重要!▶︎

永久脱毛のことならルシアクリニックにご相談ください

ルシアクリニックでは、安定的で実績が多い脱毛機器を選定し、目に見えて結果がわかる熱破壊式(ショット式)を採用しています。

1度の照射で脱毛効果も高いため、治療回数も蓄熱系と比べて少ない回数で永久脱毛が可能です。

今まで、サロンや蓄熱式で効果の実感が薄かった方も大勢満足されています。ぜひ1度ご相談ください。

医師 小原 直樹

記事の監修者

ルシアクリニック 医師小原 直樹

経歴

  • 岡山大学医学部医学科 卒業
  • 川崎医科大学附属病院 初期研修医
  • 川崎医科大学附属病院 形成外科 入局
  • 福山市民病院形成外科 勤務
  • 独立行政法人国立病院機構福山医療センター形成外科 勤務
  • 大手美容皮膚科・美容外科クリニックで院長を歴任
  • ルシアクリニック 勤務

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